こんにちは。
既に22日に県内私立高校入試が解禁となり、受験生の大半が「高校受験」を経験したことでしょう。
しかし、多くの受験生にとって「本番」の公立高校入試まであと1カ月足らず。
まだまだ緊張の日が続きますね。
さて、今回は「国語」の入試問題対策です。
昨年のブログでは「国語はより実用的な文章の問題が出題されている」と記しました。
とはいえ、例年通りの問題に悩んでいる受験生も多いと思います。
そんな中でも「小説の登場人物の心情の問題」に苦戦する受験生は、例年一定レベルでいます。
では、そのような問題にはどのように対応すればいいのか?
まずは埼玉県公立高校入試の国語の小説文問題の特徴ですが、
「主人公が少年少女の成長物語である」
という事です。
つまり
「受験生とあまり変わらない年代の主人公が悩み、迷っていることに自分なりの答え、方向性を見出す」
ことが最大のテーマです。
そしてここで重要なのは
「主人公の思考を深めるための『サブキャラクター』の存在」
という事になります。
これについては過去4年間の主人公とサブキャラクターの関係で具体的に見てみましょう。
2023年度 【主人公】高校生のフルート演奏者。コンクールで失敗し「自分には方向性・個性がない」ことに悩んでいる。
【サブキャラ】主人公の知り合いの娘。年下のクラリネット奏者。音楽について自分の志向・方向性を持っている。
2022年度 【主人公】高卒後フリーター。「自分で自分の可能性を狭めていた」
【サブキャラ】作家デビューを決める。「高校時代の主人公の言葉を励ましにしてきた」
2021年度 【主人公】美術大学生。イギリスの大学院に誘われるが「どんな絵を描きたいか、覚悟が決まらない」
【サブキャラ】主人公の同級生。大学中退予定。「美術にはかかわりたい」
2020年度 【主人公】中学生。図書館で職場体験。知り合いのサブキャラとの会話、交流があった。
【サブキャラ】主人公と知り合いの年配者。図書館への蔵書寄贈を望んでいたが、司書の対応にへそを曲げる。
こうしてみると国語の小説問題には以下のような共通項が見られます。
・ 主人公はその前の経験で「悩み」「迷い」を持っている。
・ サブキャラは意識しなくても、主人公の悩み・迷いを尊重しつつ、今後の方向性を見出すヒントを与えている。
・ ここから「主人公はサブキャラに対して、下に見たり、嫉妬等の感情は抱かない。
・ 2023年度を除いて、主人公が「自分の将来の方向性を見出す」結論で問題文は終了している。
まとめますと、国語の小説文の問題は
「少年少女の成長物語であり、それを促すサブキャラクターとの会話・交流に着目するべき」
という事になります。
では以上で国語の小説問題の解き方を終了します。