行く前にこれだけはやっておけ! 高校説明会1

周辺の中学校でも、受験生のための三者面談が始まりました。

この時点で半数以上の受験生と保護者の方は、各高校の説明会や相談会に出席していると思います。

 

しかし「実はまだ・・・」という受験生&保護者も少なくないでしょう。

そこで今回から数回の予定で「高校説明会」をフルに活用する方法を伝授したいと思います。

 

まず、今日は第一回

「行く前にこれだけはやっておけ!」

です。私が重要と考えるのは以下の2項目です。

 

①「自分は高校卒業後どうしたいのか/どうするのか?」の基本方針を決めておく

②パンフレットやホーム・ページで説明会に参加する高校の情報を得る

 

 

では、①から見ていくことにしましょう。

①「自分は高校卒業後どうしたいのか/どうするのか?」の基本方針を決めておく

これを決めておくことは「志望校をどこにする?」「説明会・相談会で何を聞く?」「三者面談で何を話す?」以前の問題です。

いわば

「高校入試の基本方針」

だからです。

 

とは言っても「なかなか決まらない!」「高校卒業後なんて想像できない!」という人も多いはず。

実際問題として、当塾でもなかなか志望校を決めきれない人が出ますが、この「基本方針」が決まっていないケースがほぼ100%です。

 

10月9日のブログで紹介した「出願直前になって『志望校が決まらない!』と言い出した受験生」や

前回のブログの「併願校に合格してから『あの高校は自分には合わないから、他の高校を併願受験したい』と言い出した受験生」は

この「高校入試の基本方針を決める」ことをないがしろにしてしまったということになります。

 

しかし「具体的な職業なんて思いつかない」「自分に何が向いているのか分からない」という受験生は多いですね。

そこで、最低限のことを保護者の方を交えて話が出来るといいですね。それは「高校卒業後には」

A大学に進学する

B短大・専門学校に進学する

C就職する

そして

D現時点でどれが自分に向いているか分からないので、考える時間を与えてくれる高校を進学先に考える

という選択肢を考えておく、ことです。

 

特にDの人は、現時点で一番悩んでいると思うので、以下はDの人を中心に話を進めていきます。

とは、いっても、この基本方針が決まれば、あとは

「この方針にマッチする高校を探しに行く」ことで高校受験の最大の問題「志望決め」は一番の山を越えたと言っていいでしょう。

 

 

では次の項目です。

②パンフレットやホーム・ページで説明会に参加する高校の情報を得る

 

これまでにも高校のパンフレットやホーム・ページを見ている受験生・保護者の方は多いと思います。

「楽しそうな部活が多い」「授業時間がやたらと多い!」「制服がかわいい」「大学進学実績がすごい!」等の感想を持つ人が多いようです。

 

しかし①「高校入試の基本方針」を決めたことで、その基準によってパンフレットやホーム・ページをみると・・どうでしょうか?

「この高校は自分の方針とあっている」「大学を考えていない自分には勉強がきつそうだけども大丈夫かな?」「部活が活発でいいけれども、勉強との両立はできるのかな?」等方針に沿った意見・感想・疑問が出てくるのではないでしょうか?

そこで、特にそのうちの「疑問点」を説明会・相談会に持っていき、確認すればいいのです。

 

こうすることで「どの高校が自分には合っているか」が徐々に明らかになってきます。

さらに、そのためには

「複数の高校説明会・相談会に参加する」

ことが必要です。

その結果、今までおぼろげだった「志望校」「併願校」が受験生の前にはっきりと浮かんできます。

 

さて、上記のような「出願直前になって『志望校が決まらない』と言い出した受験生」以降、当塾では毎年受験生に「必ず複数の高校の説明会に参加するように」と指導しています。

 

そのことが

「自分に合っている高校はどこなのか?」

を考える良いきっかけになっているのはもちろんです。しかし、それ以上に

将来のことまで初めて真剣に考えたときに、勉強に取り組む姿勢が一変する生徒さんを多数見てきました。

 

説明会や相談会、さらに高校入試ですら「受験生の成長を促す好機」にしていただければ

と、私の考えるところです。

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