こんにちは。
受験生の皆さん、昨日はお疲れ様でした。
全力を出し切って「今日は気が抜けたな~」という人も多いでしょう。
1年間頑張ったのですから、そのくらいの休養は問題ないですね。
さて、タイトルにあるように、公立高校入試では「事前の願書取り下げ」「当日の欠席」等による倍率の低下が見られることがあります。
この件については2月20日のブログでもお話した通りです。
では今年はどうだったのか?
当塾のある県北地区(熊谷・深谷・本庄・寄居)でその状況を見てみましょう。
尚、取り上げた高校は一部を除き、志願先変更期間終了時の最終倍率が1.00に達していた高校・学科です。
まずは「事前の願書取り下げ」です。
熊谷高校 2名
熊谷女子高校 3名
熊谷西高校(理数科) 2名
熊谷農業高校(生物生産工学科) 1名
因みに全県では
浦和高校(42名)・大宮高校(普通科・理数科合計33名)・浦和第一女子高校(18名)がダントツで多くなっています。
その他の高校としては春日部高校・川口北高校(各7名)・伊奈学園総合高校・所沢高校・所沢北高校(各6名)が目立ちます。
やはり、県南の難関進学校と言われる高校はこの「事前取り消し」が多いですね。
次に「当日欠席」です。こちらは当該地区では3校で各高校とも1名のみでした。
熊谷西高校(普通科)・本庄高校・熊谷農業高校(生物生産工学科)
とはいえ、当日欠席の場合、追試(3月4日実施、日結果発表)を受験する人も相当数いると思います。
さて今回、県北の高校でこの「事前取り消し」と「当日欠席」に一番影響を受けたのは
熊谷農業高校
です。
生物生産工学科で「事前取り消し」が1名出たため、定員79名に対し志願者も79名と倍率1.00倍になりました。
更に転編入学者の定員1名を加えると(大半の高校はそうしています)、定員は80名となります。
ここで生物生産工学科と相互で第二希望にする人がほとんどと思われる生物生産技術科を見てみます。
すると最終倍率で定員を1名オーバーしていますが、この1名は、第二希望の生物生産工学科合格の可能性が高くなります。
もともと、食品科学科と生活技術科は相互間で第一希望・第二希望とした場合、2科の定員に1名余裕がありました。
つまり、熊谷農業高校はこれで「第二希望までにはまず全員が合格できる」という無風入試になりました。
また熊谷女子高校は事前取り消し3名のため、定員まで9名の補充が可能です。
二次募集は3月18日に予定されていますが、同校やほぼ同じレベルの高校を受験する人はほぼ100%併願の私立高校を確保しています。
それを蹴って熊谷女子高校の二次募集を受験する人はどのくらい出るのか?
可能性でいえば、熊谷西高校(普通科・理数科合計60名が定員オーバー)、不動岡高校(115名が定員オーバー)です。
また、本庄高校も33名が定員をオーバーしています。但し、この数字には男子の受験生も含まれています。
熊谷女子高校としては一人でも多く、二次募集を受験してほしいでしょうが、どうなるかは予想できません。
さて、本日は昨日の県立高校入試の「事前取り消し」「当日欠席」の県北の主要な高校への影響を考察しました。
県南ほどではありませんが、やはり影響を受ける高校は毎年出てきます。
学習塾関係者としては今後の「追試験」「二次募集」にも着目していくつもりです。
では、本日はこの辺で。