受験生よ!聞け! ~最後まで「悪あがき」~

2学期期末テストの時期です。特に中3生はこれで「内申書」が確定しますね。

その結果「ああ~っ、もう駄目だ~」と天を仰いだり、顔を覆いたくなる受験生もいるでしょう。

今日はそういう人達へのお話しです。

 

模擬試験もあと2回。力試しの機会も減っており、この時点で成績が「足りない」「絶賛急降下中」の受験生は不安がつのると思います。

「反撃の時間が少ない」「どうしても弱点の克服が出来ない」という焦りがあるでしょう。

 

私の四半世紀の塾講師としての経験からはっきり申しまして、この時点から成績を(再)上昇させる人は、本当に極少数です。

「え~っ、やっぱり駄目なんじゃん」と思った人、私は「全くない」「0」とは言っていません。「ごく少数」です。つまりいるのです!

ではその受験生がどのようにして最終的に栄冠をつかんだのかを2人の塾生をケーススタディとしてみていきましょう。

 

①.Aさんの場合

Aさんの志望校は地域の共学校としてはNo.1の進学校。

しかし、それまでは「合格圏」で推移していたのに1月の最終模試で「努力圏」に落ちてしまいました。

普通ならばここで気持ちが折れても仕方ないところですが、Aさんは「どうしても志望校に行きたい」「いままで後回しにしていた苦手科目と分野にも取り組む」という学習計画を立てて、それまでの自主学習時間を2倍の一日4時間に大幅アップ。

内申書では「若干不利」と中学校の先生には言われていましたが、本番の入試でしっかり問題を解いて見事に合格。最高の結果を出しました。

 

②.Bさんの場合

Bさんの志望校は国立の工業高専。お父さんの影響もあり、小さい時から自動車が好きで「自分で自動車の設計をしてみたい」ということで志望校は早めの段階ですんなりと決まっていました。

ただ模擬試験の結果は伸び悩み。なかなか合格圏に届かずに、併願校も想定よりも偏差値の低い高校を安全策として出願しました。

そんな彼の最終手段は「徹底的な過去問の研究」でした。

自分で過去6年間分の問題集を購入し、学習を進めただけでなく、塾の自習室にある過去問10年間分にチャレンジ。

高専入試までの最後の1か月間は毎日塾の自習室で、午後6時~10時までは勉強していたと記憶しています。

最後の模擬試験の結果が芳しくなかったため、塾講師としては「何とか受かってほしい」という気持ちでしたが、合格を勝ち取りました。

 

さて、どうでしょう?

この2人から考えられる今後の学習方法ですが・・・

①.学習時間を増やす。自分のスケジュールの限界まで!

②.弱点の科目・分野の補強をする。理解の深化が得点の伸びに直結する!

③.過去問の徹底的な研究。「何がどう出題されるのか?」「何が出されないのか?」が分かれば対策は容易になる!

 

ちなみに上記の2人、これほどの限界ギリギリの自主学習をしたのは入試の1か月前です。

それに比べれば、このブログを読んでいる受験生の大半には「まだ時間があるはず」です。

どうか最後まで「悪あがき」の自主学習を続けて下さい。

私の塾講師としての経験から、「もう無理だよ」という状況から合格を勝ち取ったのは、「最後まで悪あがき」を続けた人だけですから。

 

なお、この件は以下の動画でも解説しています。

 

 

 

 

 

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