今週になって小学校・中学校・高校のいずれも本格的に授業が始まりました。
ここからが勝負になるので、生徒さん一人一人に頑張ってほしいものです。
さて、このテーマも三回目となりました。
そこで、今回は実際の「学校選択問題」の出題傾向について見てみることにします。
まずは英語からです。
2017年の入試から始まったこの学校選択問題ですが、英語はいずれも大問1~4になっており、問題数の変化はありません。
では年度別に大問毎の出題内容を見てみましょう。
<2017年>平均点71.9点
大問1 リスニング問題 問題総数11・配点28点 *一般入試問題と共通の内容
大問2 会話文の問題 テーマ:将来の夢に関するスピーチ 問題総数8・配点30点 *一般入試問題の大問4とほとんど共通
大問3 長文読解問題 テーマ:「光害」という環境問題 問題総数11・配点32点
大問4 英作文 テーマ:日本人の留学に関する意見(40~50語) 配点10点
<2018年>平均点58.9点
大問1 リスニング問題 問題総数11・配点28点 *一般入試問題とほぼ共通。問題6のみ英語での回答
大問2 会話文の問題 テーマ:交通ルールについて 問題総数8・配点28点 *一般入試問題の大問4との共通問題は3問
大問3 長文読解問題 テーマ:地球環境の保全と途上国の発展 問題総数11・配点34点
大問4 英作文 テーマ:AIの利用に関する意見(40~50語) 配点10点
<2019年>
大問1 リスニング問題 問題総数11・配点28点 *一般入試問題と共通の内容 *これまで日本語だった音声の指示が英語に変更された(選択・一般問題共通)
大問2 会話文の問題 テーマ:新任のALTとゴミ出しのルールについて 問題総数8・配点28点 *一般入試問題との共通出題は2問
大問3 長文読解問題 テーマ:沖縄のサンゴ礁保護について 問題総数11問・配点34点
大問4 英作文 テーマ:情報リテラシーに関する意見(40~50語) 配点10点
注)4月17日現在、2019年の入試の平均点等はまだ公表されていない。
注2) 上記のテーマは当塾が便宜上つけたものである。
こうしてみると、2017年では大問1・2については学校選択問題も一般入試問題もほとんど変わりがありませんでしたが、翌年以降は大問2(一般入試問題では大問4)との共通問題が大幅に減少するなどはっきりとした差別化を図っていることが分かります。
特に大問3「長文読解問題」では3年連続で環境問題絡みのテーマが出されるなど、2016年以前の問題からは考えられないような高難度化が進んでいることが理解できるのではないでしょうか。
では、このように高難度化が進む学校選択問題に対して、一般入試問題はこの3年間でどのような傾向を見せているのでしょうか。
このことについては次回お話ししたいと思います。