伝説の男子生徒からの電話

当塾の2017年度の授業は本日で終了です。尤も中学校の期末試験対策授業の代休を戴いているので、実質は先週で終わっているのですが。

さて、この後は29日まで春休みですが、30日から始まる春期講習会や4月8日からの新学期の授業準備で思ったよりも多忙な日々となります。

そんな中、16日には中学校の卒業式があり、改めてあいさつに来てくれた卒業生や、病気で塾を辞めざるを得なかった生徒さんから連絡を戴いたりと「別れの季節」を実感しています。

 

数日前の深夜「覚えていますか?」という第一声の電話を受けました。私が学習塾の講師になったばかりの20年前の高校受験生からの電話です。彼は中3に進級時には「どこの高校に行けるんだろうね」という「学業成績ではドツボ」といえる状態でした。それが「工業高校を出て就職して親に楽をさせたい」という一念から学習を始めて、模擬試験の成績をグングン上げていきました。最も良かった時(中3の秋後半)には中3進級時から偏差値を10以上も上げて、当該地区の公立進学校が「安全圏」の判定を受けました。私の塾講師としてのキャリアの中でも「伝説」といえる一人です。当然希望の工業高校には何の問題もなく進学。卒業後は紆余曲折はあったものの、現在は数名の部下(一流と呼ばれる私大の卒業生もいるそうです)を抱えて、営業の最前線で企業戦士をしているそうです。

 

その彼から「子供の学習について相談したい」という話でしたので、数日内に会うという約束を取り付けて電話を切りました。「彼ももうそんな年齢なんだ。私が年を取ったと実感するはずだよなあ」と思いながら、彼が中3の時に「家でやってみたら」と渡した「全国高校入試問題正解」という分厚い問題集のことを思い出しました。数日後、彼は「先生、この問題が分かりません」といってきたのですが、その問題は日本でも最難関の私立女子高校の入試問題でした。解説しながら「このレベルの問題は公立高校の入試には出ないから安心していいよ」と言ったのですが「人間は本気になるとここまで努力できるんだ」と当時、新米塾講師だった私は思ったものです。

 

さて、先週土曜日には新中3生の保護者の方を対象とした「高校入試説明会」を行いました。今年は部活動の都合等で参加された方は少なかったのですが、この学年は2020年度からの新大学入試共通テスト導入の2年目に当たります。現行のシステムに対してまだ若干の混乱等が予想されるため、それに対する対応等についても述べさせていただきました。参加できなかった方には説明会の基礎資料を渡したので、新中3生の保護者の方とは高校入試の情報・知識を共有できたかと思います。

 

この1年も山あり谷ありで「平坦な道」には私も受験生も保護者の方もならないとは思いますが、しっかりそれに対応できるようにしたいと思います。

 

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