高校受験、秋からの受かる人の計画表 <改訂版>

こんにちは。

さて、今週は前回の「トトロ先生の心得 三カ条」の「第二条 受験の時までの細かな計画を作成してみよう」についてお話ししたいと思います。

 

受験まで半年を切ったこの時期になると「いつまでに勉強を始めればいいの?」「一二年の復習ってどうやるの?」と困っている中学三年生も少なくないと思います。

そこで、今回はそのような受験生を念頭に入れた秋からの学習で合格できるような指針となるべきモデルプランを企画立案してみました。基本的には今から(公立高校)入試までを6つの期間に分けて、それぞれの期間で何を学習すればよいのかを記載しています。

 

「でもそんなこと言って、本当に間に合うの?」「もう無理なんじゃない」「いつまでなら大丈夫だったの?」という方もいるかもしれません。

しかし、今悩んでいる中学三年生のほとんどは「いつまでに」「何を目的として」「何をする」という計画を立てての学習をしていないはずです。

ですから、それを明らかにする形での学習計画表が必要なのです。

 

という訳で以上のことを計画表として作成すると以下のようになります。

それでは各期間ごとの学習の目標とポイントを記してみましょう。

 

 

<第Ⅰ期【絶対必要!一二年の復習】>

 

今現在、何を勉強すればいいのか悩んでいる人もいるでしょう。そこでまず一二年の復習から始めることを提案します。

「中三の生活ももう半分過ぎた。だから中三の学習内容を中心に勉強するべきでしょ。なのにどうして一二年の復習が必要なの?」という人もいるかもしれません。

でもちょっと待って下さい。今後積極的に受けることになる模擬試験は二学期の中盤までは一二年の内容が中心に出題されています。ということは「一二年の復習」=「模擬試験での好結果」につながります。

 

また「積み上げ科目」と言われる英数もそうですが、国語の文法・理科の原子分子・社会の地理などの分野は中三の学習内容と関連が深いのです。

ここから「中三の内容を理解するためには、一二年の復習は絶対必要」ということも分かります。

逆に復習が不十分だと第Ⅱ期の学習で必要以上に時間を取られる可能性が出てきます。

ここで頑張れば第Ⅱ期以降で本格的に取り組む中三の学習内容にも弾みがつきますよ。

 

 

<第Ⅱ期【かなり差が詰まってきました!】>

 

第Ⅱ期では中三の一学期の内容の復習と第Ⅰ期を踏まえた一二年の復習(弱点補強)の期間です。

第Ⅰ期で培った一二年生の知識を基に中三の夏休み前までの内容の復習です。模擬試験でも中三の一学期の内容が本格的に入ってくる時期なので、更なる成績アップを狙ってこの時期の学習内容としています。

もちろん第Ⅰ期で明らかになった中一二年の内容の弱点を復習し、埋めることで相乗効果が期待できます。

 

 

<第Ⅲ期【一気に追いつくチャンス】>

 

第Ⅲ期は中三の二学期の復習とこれまでに学習してきた中一二年の内容と中三の一学期の内容の弱点補強を行います。

今年はコロナ禍のため、埼玉県では公立高校入試の出題範囲が縮小されましたが、おそらくこの時点で出題範囲の80%程度の授業進捗状況かと推測できます。

 

とは言っても、国語は中三の語句・漢字は出題されませんが、読解などの内容は制限なしですし、他の教科は例年ですと二学期の中盤位までの内容を範囲としています。以上から中三の内容が重要なのには変わりありません。

そこで、この時期に「あとで再確認しなくてもいいように」中三の二学期の内容の復習をする時期としました。

これは第Ⅳ期で行う過去問の演習につながっています。

 

また一二年の復習(三回目)、中三の一学期の復習(二回目)を同時並行で行い、繰り返しの学習で更に弱点の補強を図ります。

 

 

<第Ⅳ期【情報の宝庫『過去問』を解いてみる】>

 

第Ⅳ期は冬休み頃になると思われます。受験前にまとめて時間が取れるのはこれが最後ですので、過去問を解いてこれまでの力試しを自分でやってみるのがこの第Ⅳ期の目標です。

さらに「どんな問題が出るのか?」「どのくらいの得点が取れるのか?」だけでなく「入試問題って出題のパターンがあるんだ」「この分野ではローテーションに近い形で出題分野が決まっているんだ」「この年から問題の傾向が変わったんだ」ということが分かったりします。そうなるとある程度自分の入試の時の問題についても予想が立てられます。

 

そしてそれが、学習自主で補うべき箇所を把握と知識の上乗せの実行につなげられます。

「最後の力試し」1月末の模擬試験にこれまでに得たものを全部出せる準備が出来たわけです。

 

 

<第Ⅴ期【入試本番前哨戦としての最終模試】>

 

この最後の模擬試験はいわば「今年の入試の予想問題」。ですからこれまでの模試同様に直後の自己採点や出来なかった問題の再確認は怠らないようにします。

過去問を解いたときに判明した、弱点の補強が出来ているのかのチェックが出来ますね。

 

弱点が改善されているか、更に復習が必要かの最終判断が可能になります。

 

 

<第Ⅵ期【本番でのケアレスミスを防ぐ】>

 

最後の詰めの時期です。私の経験上「本番で怖いのはケアレスミスだ」という受験生が多いのですが、その対策としては「基本問題を丁寧に解いていく」トレーニングが有効な人が多かったですね。

緊張を強いられる初めての「受験」。ただ埼玉県公立高校入試の場合、難問奇問は少ないので「いつも学習しているレベルの問題をいつものペースで解く」ことが出来れば、緊張からくるケアレスミスは減らせるはずです。

 

この時期、必要以上に難しいことはしなくてもよいのです。

 

 

さて、今回は「高校受験 秋から受かる人の計画表」をお送りしてきました。

 

次回は今回も話に上がった「模擬試験」についてお話をします。よろしくお願いします。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です