高校入試問題を分析して見えてきたもの  これからの小中高校生は大変だ

こんにちは。

暖冬とはいえ、埼玉県北部地方の本日(2月5日)の最低気温は氷点下の予想。更に本日・明日の最高気温は10℃以下と一桁で、立春を過ぎてから本格的な寒波到来となるようです。

最低気温は今後一週間ほど氷点下のようですし、インフルエンザの再活性化がないことを祈るのみです。

 

さて、今月末にはいよいよ埼玉県公立高校入試が行われます。

当塾では中学3年生の場合、既に英数国理社全ての科目で中学校の内容の学習を終了しています。そこで今月は公立高校入試に合わせて実際の入試問題を解くトレーニングを行っています。

 

トレーニング用として利用しているのは全国各地の公立高校の入試問題の過去問ですが、それと埼玉県公立高校入試問題を照らし合わせてみると、埼玉県の高校入試に対する姿勢というものが徐々につかめてきました。

それは「実際に使うための知識・論理力を構築するための入試問題への変換」ということです。

 

英語・数学の二段階問題設定(学校選択問題と学力検査問題)をはじめ、英語のリスニング問題での英語のみでの問題指示。長文読解問題の説明文化・内容の高度化。国語の作文での「資料読み取りと受験生個人の経験との結びつきの表現」「論説文問題の高度化」。社会科における単純な知識問題から「資料の読み取り・組み合わせによる選択問題」「単なる記述問題から文章で答える論説問題」の高比率化。理科の総花的な問題から「各分野のしっかりした基礎知識とその応用力」の要求・・・と、この数年間で受験生に求められるものは高度化が進んでいると考えられます。

 

もちろんそれは来年から実施される「大学入試改革」を見越してのものでありますが、それが本当の意味で成立するのは4月から本格的に行われる英語教育世代が大学受験生になるときでしょう。今年の小学3年生がそれに当たりますが、彼らが大学受験生になるのは9年後。

確か文部科学省の目標では「小学校卒業までに英検4級相当(現在は中学2年生レベル)、中学校卒業までに英検準2級相当の英語力を身に付ける」となっていたはずなので、21世紀初頭に見られた「ゆとり教育」とは完全に逆方向にかじを切っています。

さらに「単なる知識の羅列」ではなく「論理構成力」「状況に応じた判断・アレンジ」を学習を通して取得しようという、なんとも欲張りなものになっています。

 

まあ、こういった内容になるのも「AIの発達による単純産業の終焉」「人口減少による国内産業の縮小化>日本人の海外での活躍」が予想され、それが必須になる可能性が高いからでしょう。

ですから、上記の小学校で本格的に英語学習をする世代には「テキトーに高校(専門学校・大学)を卒業しても、テキトーに就職できる」という「20世紀型の就職モデル」はもうありません。

そういう意味では「学校の勉強も一生懸命にやる必要がある」。その上で「自分の将来設計についても少しずつ考えなければならない」という「忙しい世代」になりそうです。

ただこれは今年の小学3年生以降の生徒さんだけでなく、その上の学年の人たちも同様です。既にバスやタクシーの「無人運転サービスの実証事件」は始まっています。そういった「流れ」が広まるのはあっという間ですから。

 

私もそういった生徒さん達の将来の実現のため、今後も微力を尽くす所存です。

 

では、本日はこの辺で。

 

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