一日遅れの更新が続きます。すみません。
さて、この週末には本年度第二回目の進路相談会があります。九月末の第一回から約一か月半、私立高校で行われたものを含めて模擬試験のデータは二回追加され、中学校で実施された二回の実力テスト、さらに二学期の中間試験の結果も出ました。ここまででほぼ内申書が見通せるようになり、現在の学力水準(偏差値)と合わせて一月に受験する私立高校の見通しをつけることになります。
既に中学校では三者面談が始まっていますが、当塾の中3生と保護者の方には「塾の進路相談会のあとの日程で希望をしておいてください」という話をしています。ここで最終的な入試までのプランニングを行うためです。つまり、中学校の三者面談には「ウチはこういう形で高校受験を行います。本命は三月に入試が行われる県立のA高校ですが、私立のB高校を一月に併願で受験します。ただし、一月末の最後の模擬試験までに成績が伸びなかった場合、県立の第一希望はC高校に変更します」というような形で、受験生サイドからしっかりした「高校受験計画」を提示するのです。
とは言え、まだ成績が希望校の合格水準まで上がっていない受験生や、志望校に迷っている中3生もいます。「勉強しなくちゃなんないのはわかっているけど、気持ちが乗ってこない」人も例年見受けられます。例年、この時点では「受験に対して迷いなし。あとは合格というゴール目指して一直線!」という受験生は少数派と言っていい状態です。
だからこそ、受験生一人一人で違う「問題」「悩み」に対し丁寧に対応する必要が出てきます。この時期になると授業の合間に受験生一人一人と話す機会も増えてきますが、それだけでは解決できない問題も多々あります。そこで、当塾の進路相談会は単なる成績での高校の振り分けではなく、個々人の志向や性格まで加味した進路先・志望校の模索、それに合わせた学習指導を行っているわけです。こうなると時間がたつのは文字通り「あっ」という間です。だからこそ中学校のような一人当たり15分ではなく、「一人当たり平均80分」という相談会になってしまうわけです。
そういえば、過去には親御さんの前でなかなか本音が言えず、話し合いから一時間くらいたったところで保護者の方が「どうも私たち(ご夫婦で来られていました)がいると、変に意識しているみたいだから、あとは先生にお任せします。どういう結果でも私たちは本人の希望を尊重しますので」と受験生だけを残して帰られたケースがありました。「親がいると緊張するから」と言っていた彼がそこから堰が切れたように話すこと話すこと。結論が出るまでに三時間。合計四時間の相談会になりました(参考までにあくまでも「将来の希望と職業」「高校進学と入試」の話をしたのであって、愚痴や雑談は一切ありませんでした)。
そこまで溜まっていたものを全部出してしまい安心したのか、その後彼は受験に向かって一直線の生活を送っていました。
今年もようやく中3生全員のエンジンがフル回転を始めています。私もみんなの頑張りにしっかり応えたいと考えます。