中学校入学までにやっておきたいこと ① 社会科

11月となり塾の中学3年生の受験勉強も佳境に入ってきました。昨日は半数が塾の自習室を利用して、3~4時間ほどの学習を進めていました。

 

さて、毎年のように中学3年生はこの時期に追い込みの学習をしていますが、その際ネックになることがあります。

それは、小学校で学習したはずの内容をよく理解していない、あるいは覚えていないということです。このような人は意外に多いのです。模擬試験の結果が偏差値50を超えているような人でも見られるレベルです。

 

言うまでもなく、中学校の学習内容は小学校の内容をベースにして成り立っています。

しかしながら、その小学校の学習内容の理解が曖昧であれば、中学校の内容をきちんと理解することは至難の業です。当たり前のことですね。

 

ところで、来年の4月まではあと5か月足らずとなりました。

そこで本日のブログからしばらくは「中学校入学までにやっておきたいこと」を各科目別に論じていきたいと思います。

なお、タイトルから「これって小学6年生が対象なのね」と考える人も多いと思いますが、中学校各学年に属する生徒さんも「苦手対策」として参考になるように記載していきます。それぞれの科目が苦手な人はじっくり読んで、自主学習を始めてほしいですね。

 

 

という訳で、第一回目の科目は「社会」です。

社会という科目は「小学校ー中学校ー高校」と進むにつれ、その内容が深化し、細分化されていきますが、基本的な内容はほぼ小学校で出てくると言っていいでしょう。

ですから、小学校の社会全般の知識をしっかり身に付ければ文句なしなのですが、苦手な人はそれが難しいわけです。

 

そこで最低限の知識として「日本の47都道府県と庁所在都市の名前と位置」が分かるようにしておきたいですね。

社会というと「暗記すればいい」という学習法を推奨される方が多いのですが、最近では「A県とB県は重化学工業が発達している。その理由は何か?」「歴史的にC県でXXの生産が盛んなのはなぜか?」のように単なる「記憶」だけでは解けない論述式・記述式の問題が増えています。

 

しかし、最低限の知識がなければ解けない問題が多いのも、また事実です。上記の「47都道府県と庁所在都市の名前と位置」という知識は、そういった問題を解くのにベーシックな力となってくれます。また、地理分野だけでなく歴史分野においても「各時代の中心地」「新しく発達した産業を持つ地方」などを認識するのに必要不可欠な知識です。

 

言わば「社会科の理解を進めるための必要最低限の基礎知識」であると言えます。

苦手な人は書店で白地図を購入して、それをコピーしたものを何も見ずに書けるようになるまで1日1枚学習することをお勧めします。

30日ほどで、頭の中にはほぼ各都道府県と庁所在都市の名前と位置が入るはずです。それから先は各都道府県の名産品を書き込んだり、あるいは昔の地名を記入したりしてもいいですね。

 

こうして社会に対する関心を深めていけば、苦手意識も徐々に克服されるでしょう。

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