「動けない受験生の背中を叩く!」 当塾で大化けした生徒さん 【番外編】

こんにちは。

「当塾で大化けした生徒さん」のシリーズですが、今回は番外編になります。

 

今までは「どうすれば志望校と向き合えるか」「高校でやりたいことは何か」「学習習慣をつけるには」「受験時の友人との関係は」「キーポイントの科目は国語」のように

「受験生が自ら考えて、行動することで大化けの可能性が出てくる」

という観点の話でした。

 

今回は例外というべきケースを取り上げます。

 

Mさん  中3生4月模試 44.3  中3生最終模試 51.4  伸長 +7.1

 

彼は最終的に「大好きなゲームに通ずるコンピュータの学習をしたい」という事で熊谷工業高校情報技術科に進学しました。

4月の模試から9カ月で偏差値を7以上も伸ばしています。

「じゃあ、やっぱり自分でいろいろと考えて勉強に取り組んだんだ」と思う方もいるかもしれません。

彼が塾の自習室で毎日学習するようになったのは、塾の進路指導の後の10月頃からです。

ただし「自主的に学習に取り組んだ」のではありません。

進路指導会で「塾でも、家でも(当然、学校でも)勉強をしていない」ことが、私にもお母さんにもばれてしまい、

「君は、今後塾の自習室で毎日勉強すること。1日最低2時間は必要」とノルマを課せられてしまったのです。

 

それまでに学習習慣のない彼にはキツイ制約だったかもしれません。

しかし、文句も言わず、自習室に来ているのをみて

「ああ、彼は誰かがこんな風に『強制的に勉強させる』と言わないと動けなかったんだ」

と分かりました。

M君は「勉強しなくっちゃ。だけどどうしても遊びを優先してしまう」と思っていたから、この制約は「渡りに船」だったのです。

 

もちろん「自ら進んで勉強する」のが受験勉強だけでなく、日々の学習でも理想です。

しかし「分かっていても、自分から動けない」受験生には、その背中を押してやるのも大人の役割でしょう。

 

という訳で「当塾で大化けした生徒さん」【番外編】は以上です。

 

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