2020年度 埼玉県公立高校入試 その他の科目について対策を考える

こんにちは。

例年ならばこの時期には「寒くて死にそう!」と言いながら教室に入ってくる生徒さんも少なからずいるのですが、今年はそのような声は全く聞こえません。この冬がいかに暖冬かとわかるエピソードです。

更に昨日からの、まさに「季節外れの大雨」も暖冬の象徴のように感じられますね。

 

 

さて、公立高校入試もちょうどあと1か月となりましたが、ある生徒さんから「先生、今年は理科以外の科目の予想はしないの?」と聞かれました。

私としては昨年の理科のような「外れ」もありますし、それだけを勉強するようになっては受験生として良くないと思っているので、これまでのような詳細な予想や分析は避けたほうがいいなと思っていました。

しかし、前回のブログで書きましたように「残された時間を有効に使う」にはある程度の予想・分析も必要かと考えました。

そこで、今回は他の科目についても述べたいと思います。

 

ただ、社会と国語については以前に当ブログで記載したこともあるので、そちらをご参照ください。

*【社会】「埼玉県公立高校入試 社会の問題を分析する 1~3」(2019年2月)・「2019年埼玉県公立高校入試を検証する ③ 社会」(2019年3月8日)

*【国語】「埼玉県公立高校入試 国語の問題は難しくなっている」(2018年2月)

 

 

では、残る数学と英語についてです。いずれの科目も問題のレベルの違う『学校選択問題』と『学力検査問題』(一般の入試問題)が設定されています。

 

まず数学の場合、2018・2019年の入試では、学校選択問題は大問5まで、学力検査問題は大問4までが設定されていました。大問4までは双方に共通問題も見られています。つまり『学校選択問題』と『学力検査問題』の差は学校選択問題の大問5が象徴していることになります。

その学校選択問題の大問5ですが、円・相似・三平方の定理と中3後半で学習した内容の応用バージョンてんこ盛りという内容になっています。つまり学校選択問題を採用する高校を受験する人は、それらの内容についても「出来れば」応用問題まで解けるような準備が必要ということです。

とは言っても、数学が苦手な人も少なくないと思います。そのような人は大問4までをケアレスミスなく解くことに注力したほうがいいかもしれません。

そういったことについて決心がつかない人は、是非是非塾の先生や中学校の先生のアドバイスを求めてください。

 

また『学力検査問題』(一般の入試問題)を受ける人は、上記の円・相似・三平方の定理については基本問題に対応出来るようにすることを優先した方がいいかもしれません。それ以上に大問1でのケアレスミスは「厳禁!」と自分に言い聞かせて「答えが出た後の再確認」をしっかり習慣づけたいですね。

 

 

では、最後に英語です。ここでは『学校選択問題』の大問3についてみていきます。この問題は『学力検査問題』の説明文(会話文)に比べると格段に何度が上がっています。数学の大問5同様、英語の学校選択問題を象徴する問題と言えます。

その大問3ですが、過去3年間のテーマを述べると「光害」「環境保全と途上国の発展」「沖縄のサンゴ礁保護」のように「環境問題」が並んでいます。

そこで今年も「テーマは『環境』」と言いたいところですが、他の県(東京都・大阪府含む)の問題傾向を考えると、他にも「産業・科学技術(AI含む)」等も考えられます。いずれにせよ「速く」「正確に」内容を理解するために、様々な文章問題を読み解くトレーニングが必要でしょう。

 

 

という訳で、生徒さんからのリクエストで「理科以外の科目について対策を考える」というテーマでお送りしてきました。

泣いても笑ってももう1か月。何度も申し上げますが、受験生には悔いの無い時間を過ごしてほしいものです。

 

では、本日はこの辺で失礼します。

 

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