こんにちは。
今回は新聞ネタから、拾ってみました。
9月29日付けの西日本新聞(福岡県を中心とした新聞)に以下のような内容の記事がありました。
「福岡県内の町立中学校が、年5回の定期テストを6月と11月の2回に減らし、試験中に自学用のノートの持ち込みを認めるようにした」
「3年前に着任した校長は、『卒業直前にもあるがこの時期だと成績に反映されず、むしろ入試の妨げになっている』。テストの意義を問い直そうと考え、定期テストの全廃を教員に提案した。」
「『では、教科書やノートも持ち込んではどうか』。自ら学ぶ意欲の向上という趣旨に合致させるため、ノートの持ち込みに限って認めることにした。」
「1回目の定期テストは6月に実施。生徒の反応は『英単語を書いただけのノートは役に立たない』『問題量が多く、覚えておかないと時間が足りない』。一夜漬けでの高得点は難しく、3年の・・さんは『深く充実した自習に変わってきた』と話した。」
以前からこのブログでも書いていますが、当塾の近隣の中学校では、中3生の大半が受験する公立高校入試の直前に3学期の期末試験を行っています。
その時に「先生が予想した今年の入試問題」のようなものを実施してくれればまだ良いのですが、「期末テストまでにワークの指定したページをやって提出するように」という「指導」(私に言わせれば受験生の邪魔)があります。
さらに「じゃあ、返された答案から最後の弱点補強を」と考えても、上記の入試は期末試験の翌日。答案の返却が間に合うはずがありません。
これでは「次につながるテスト」になりません。「テストのためのテスト」になっています。
新聞記事の校長先生の「定期テストが入試の妨げになっている」という言葉は、生徒一人一人のことを真剣に考えたうえでのものでしょう。
学校・塾と教える場所は違っても、同じ「教職」という立場。私もそれに負けないスピリットを持ち続けたいと改めて思っています。