2019年 埼玉県公立高校入試を検証する ⑤ 国語の問題は難しくなっている(?)

不定期の更新になります。

昨日で事実上2018年度の授業が終了しました。当塾はこのあと3月30日の春期講習会開始まで春休みとなります。

既に新高校1年生を対象とした「高校スタート講座」を今月初旬から開始していますし、また先日16日(土)には新中3生の保護者の方を対象とした「高校入試説明会」を行いました。

高校入試の日程等は把握しているものの、各高校(公立・私立各々)の合否基準や、3年前から導入された公立高校の「学校選択問題」の影響など当塾が分析したデータをオープンにして、その上で高校選択等のご提案をさせていただきました。

例年同様に今年の受験生にも「実りある一年になるように」と祈るばかりです。

 

また、現在上記の「高校スタート講座」に出席している生徒から「受験前に先生のブログを読んでおいてよかった」という声を聴きました。試験中失敗した科目があったらしいのですが、ブログの「最後の1点を取りに行け!」という言葉を思い出して気持ちを切り替えることが出来たそうです。

こちらこそ「ブログを書いてよかった」と思い、感謝したい気持ちになりました。

 

 

さて、掲題の件です。

「国語の問題は難しくなっている」というテーマは昨年の入試直前の2月に書いたものです。

私はその中で「論説文>作文>漢字・文法>古典>小説の順で、ここ数年難度が上がっている」という話をしました。

では、今年の問題はどうだったのでしょうか? 大問毎に見ていくことにしましょう。

 

大問① 小説 額賀澪氏の小説からの出題。例年同様「少年少女の成長物語」である。問題は、登場人物の心情の読み取り等同じパターンで、難度もここ数年と同等である。

 

大問② 漢字・文法 今年は文法問題で、いわゆる「文法の専門用語」を問う出題はなかった。漢字やほかの問題も例年同様。難度は昨年同等かやや下がったと言える。

 

大問③ 論説文 昨年は文化人類学的な問題文で「埼玉県公立高校入試問題史上最高水準の難問」であったが、今年の問題文は舟木亨氏の「マナーとルール」について比較した文章であった。難度は昨年に比較すると明らかに下げられていた。

 

大問④ 古典 優れた歌詠みに関する宮中でのやり取りを取り上げた「十訓抄」からの出題。短歌が挿入されているが、それに対する出題はなく、難度は例年レベルか若干低下したと考えられる。

 

大問⑤ 作文 小・中・高校生の読書量に関する調査結果を帯グラフにしたものを見て、「読書を推進するための取り組み」について書くというもの。条件は例年同様で、グラフの内容も把握しやすいため、問題の難度はやや低下したと考えられる。

 

 

こうして各問題を見てみますと、これまでの急激な高難度化の反動が来たと考えるべきでしょうか。

かつて1科目が40点満点だった頃、国語の平均点は60~70%程度で、5教科の中では最もよかったことが多かったのです。

しかし、大学入試改革や英数の「学校選択問題」の導入などで、国語にもレベル・アップが求められてきたのですが、さすがに昨年度の平均点が辛うじて50%を超えたレベルまで下がったことで「性急に事を運びすぎた」ということになったのかもしれません。

 

まだ今回の入試の平均点や分析結果が出ていないので、先走りかもしれませんが、今後の国語の問題はこれ以上のレベル・ダウンを図ることはなく、現状の難度以上を維持し続けるものと考えられます。なぜならば英数の「学校選択問題」の採用と国語の問題高度化は2020年の大学入試改革を見越しての動きだからです。

 

さて、本日はここで終了です。なお、次回水曜日の定期更新はお休みさせていただきます。ご了承ください。

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