社会科のベースは地理分野

4月8日日曜日から新年度の授業が始まりました。新入生も緊張した顔を見せており「また勝負の一年が始まるなあ」と気持ちを新たにしています。

 

 

さて本日のテーマは「社会科が苦手な場合、どう対応するか?」です。

私自身は小学生の時から社会科が最も得意だったので苦労した覚えはないのですが、苦手な生徒さんも多い科目です。

そこで「社会科が苦手」という人を見てみると、いくつかの共通する点が浮かび上がってきました。以下に列挙してみます。

 

 

①.実際の社会状況に関心が薄く、新聞を読んだり、テレビのニュースを見たりする機会が少ない。

 

ご存知のように社会科は実際の社会で起こっていることや仕組みを学び、分析する学問です。これらの情報に触れない人はどうしても「現実としての社会」が分からず、社会科は「机上の学問」になってしまいます。

 

 

②.ベースになる基礎知識が極端に少ない。

 

中学入学前に47道府県とその庁所在地位は頭に入れておきたいところですが、繰り返し学習するのが苦手、あるいは嫌がる人はなかなか覚えられません。これは社会科のベースになる基礎知識なので、まずはこれがクリアできるようにしたいところです。

 

 

③.個々の知識を関連付けた結合ができていない。

 

社会科の学習法の一つに「覚えればよい」ということがよく言われます。100%間違いとは言えませんが、それで対応できるのは平均点を若干下回るところまでと言っていいでしょう。上記の②で上げた「47都道府県と庁所在地」が全部覚えられて、かつ地図にその位置を示すことができたとしても、次のような質問に答えられる人は少数になってしまうからです。

例えば「施設園芸農業がさかんな宮崎県と高知県がターゲットにしている市場はどこで、なぜそこがターゲットになるのか?」「神奈川県で12世紀に起こった日本史でも重要な出来事は何で、なぜ神奈川県で起こったのか?」などという問題です。

これらの問題は「記号選択問題」や言葉を答える単なる「記述式」でなく、「きちんと文章で説明す。る論述問題」と言えるものです。そして埼玉県の公立高校入試問題ではこの論述問題の出題ウエイトが年々上がっています。単なる「知識だけ」では解けない問題が増えているということですね。

 

 

ではこのような状況にはどのように対応すればいいのでしょうか?

まず①ですが、これは各ご家庭の協力が不可欠です。出来れば保護者の方が率先して新聞を読んだり、テレビのニュースを見るなどして生徒さんに「実際の社会の話題」を振ってほしいところです。そこから徐々に「社会に対する関心」を育成することが第一歩になるでしょう。

また③ですが、地理ならば「自然環境>人々の生活>産業」という構成で(地域別の)学習が進められますし、歴史であれば「原因・理由>事件・事象>結果・影響」という関連付けて「歴史の事柄」をまとめることができます。つまり「それぞれの知識は独立したものではなく、他のものと関連しているのだ」という認識の上で社会科の学習を進めるのです。これは社会科だけでなく、理科等他の科目でも同じような心構えで学習すると効果的です。

 

そして②ですが、①③の学習を進めるにもまずは最低限の基礎知識が必要です。

本日のブログのタイトルにありますように、私は社会科の学習の基礎知識は「地理分野」であると思っています。都道府県名の知識が曖昧な生徒さんは「薩摩・長州」という古い地名が現在の何県に当たるのかを理解するのは難しいですし、江戸から遠いことが倒幕に有利だったと言われても山口県・鹿児島県の位置が分からなければ、それを実感するのは困難でしょう。

 

新中学3年生には既に春期講習会の期間に主要な外国の位置と都道府県白地図の問題を毎日出して学習を進めてきました。今後は毎回の平常授業でも取り上げる予定です。

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