明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
さて、今年最初のブログは少々大胆な企画を立ててみました。
掲題の通り「今年の理科の入試問題を予想してみる」ことにしたのです。
なぜ理科なのか? それは過去数年間の出題パターンがほぼ一定なため、予想がしやすいからです。
おそらく今年度の理科の出題を担当する方がこのブログを読んでも、大幅な出題形式や内容の変更はしないはずです。
なぜならば、今までの過去問を一生懸命に研究し、理科の力を着けてきた数多くの受験生の努力を知っているからです。
という訳で、第1回目の今日は過去6年かにわたる理科の出題傾向を研究してみます。
[平成24年度]
①.問1 地層(中1) 問2 地球の自転(中3) 問3 細胞(中2) 問4 動物(中2) 問5 物質(中1) 問6 物質の三態(中1) 問7 光とレンズ(中1) 問8 エネルギーと仕事(中3)
②.気象(中2)
③.植物(中1)
④.水溶液(中1)
⑤.電気(中2)
[平成25年度]
①.問1 地震(中1) 問2 気象(中2) 問3 植物(中1) 問4 生態系(中3) 問5 イオン(中3) 問6 原子分子(中2) 問7 電気(中2) 問8 光(中1)
②.天文(中3)
③.動物(中2)
④.物質の三態(中1)
⑤.運動とエネルギー(中3)
[平成26年度]
①.問1 地震(中1) 問2 天文(中3) 問3 植物(中1) 問4 細胞分裂(中3) 問5 物質(中1) 問6 原子分子(中2) 問7 音(中1) 問8 電気電子(中2)
②.地層(中1)
③.動物(中2)
④.イオン(中3)
⑤.運動とエネルギー(中3)
[平成27年度]
①.問1 気象(中2) 問2 食物連鎖(中3) 問3 動物(中2) 問4 物質(中1) 問5 イオン(中3) 問6 エネルギー利用(中3) 問7 光(中1)
②.天文(中3)
③.植物(中1)
④.原子分子(中2)
⑤.電気(中2)
[平成28年度]
①.問1 地震(中1) 問2 天文(中3) 問3 植物(中1) 問4 動物(中2) 問5 原子分子(中2) 問6 物質(中1) 問7 電気(中2) 問8 仕事とエネルギー(中3)
②.気象(中2)
③.食物連鎖(中3)
④.イオン(中3)
⑤.光とレンズ(中1)
[平成29年度]
①.問1 気象(中2) 問2 天文(中3) 問3 植物(中1) 問4 遺伝(中3) 問5 放射能(中3) 問6 密度(中1) 問7 音(中1) 問8 電気(中2)
②.地震(中1)
③.動物(中2)
④.原子分子(中2)
⑤.運動とエネルギー(中3)
以上、過去6年間の問題構成を見てみると
・ 大問①~⑤の構成になっている。
・ このうち大問①は「小問集合」というべき構成になっていて、地学・生物・化学・物理の基本的な問題が2問ずつ、計8問用意されている(ただ し平成27年度を除く)。
・ 以下、大問②は地学ーーー地震・地質(中1)・気象(中2)・天文(中3)
大問③は生物ーーー植物(中1)・動物(中2)・生殖(中3)
大問④は化学ーーー物質と三態(中1)・原子分子(中2)・イオン(中3)
大問⑤は物理ーーー光と音・力(中1)・電気(中2)・運動とエネルギー(中3)
が出題されている。
・ 大問②以下で出題された分野は大問①で出題されていない。例えば大問②で気象が出題された場合、大問①の地学関連では地震・天文等が出題され、気象の出題が重複することはない。
・ 中3の天文以降、3学期で学習する内容が出題される割合は低い。もちろん中学校の課程の全てを学習するのが理想ですが、時間的制約がある場合、これらの内容は後回しにするべきであろう。
さて、本日は過去6年間の理科の入試問題の構成を見てきました。
次回はこれをベースにどの分野の出題の可能性が高いのかを検証していきます。