高校で何をするのか?

日本にとっても重要な友好国であるアメリカ合衆国の大統領選挙も結論が出たようだ。行き過ぎた自由経済の袋小路、資本主義の生んだ格差社会の成れの果てのようになってしまった米国の建て直しは新大統領の手腕に委ねられたわけである(それとは逆に東京株式市場をはじめとするアジアのマーケットが一律で急落しているのは皮肉ですが)。
ところで後出しジャンケンのようになって恐縮だが、この数日、友人と話していたことがある。「クリントン女史って初の米国女性大統領になることが目的になっている」「自分が格差社会の恩恵を最大限に受けているから、それを改善してアメリカ社会を活性化しようというヴィジョンが無い」
つまり「大統領になって、自分が目標とする社会をこのように実現する」という事が明確に伝わってこないのだ(トランプ氏もただの「ぶっこわし屋」にしかならない可能性もありますが)。
これは高校入試にも通じる話である。
別の友人は「人生に於いて高校は通過点だけれども、そこでは何の目的で何が出来たのか、何をしたのかが重要」と話をしていた。
既に近隣の中学校では三年生の三者面談が今月中盤迄の予定で始まっており、当塾でも今週末に二回目の進路相談を行う予定だ。
以前、新聞の折り込み広告にも書いたのだが、当塾では「現在、あなたの偏差値は○だから、●高校は学力が足りない。適正なのは◎高校」のような進路指導はしない。
あくまでも受験生本人の志向・希望を最優先して、高校進学を一緒に考えていく。
あとは受験生本人が学習、というよりは自分自身とどう向き合うかである。改めて自分自身の理想像と現状を考えて、その上で、行くべき高校の選択をする事になる。
その点から、高校入試は大人になるためのステップとなりうる。こんなチャンスの期間を「ただ何となく」「行き当たりばったり」で過ごすのはもったいないですよ。

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