「進学する高校をどこにするか?」悩んでいる人たちへ

こんにちは。

 

今回は「『進学する高校をどこにするか?』で悩んでいる人たちへ」というテーマでお送りします。

 

当地区でも、現在、部活動の最後の県予選が行われています。

大半の中3生は、それで「中学校の部活動終了・引退」となります。

ここから本格的に「高校受験生」としての生活がスタートするはずですが・・・。

 

まだ「どこの高校へ進学したらいいのか分からない」という受験生は多いはずです。

私の塾講師26年という経験からも、例年2~3割の人がそのような状況になっています。

学習塾に来る生徒さんは、中学校のクラスメイトよりも「各高校の情報」という点では、多くのものを受けていると考えられます。

それでもこのような状況ですから、中学校のクラスではさらに多くの生徒さんが「どうしよう」と思っているはずです。

ですから、この時点では「志望校未定」という人は少なくない、と言えるでしょう。

この6月現在で「志望校が決まっていない」ことにコンプレックスを持つ必要は全くないと言えます。

 

では、まず「なぜ現時点で志望校が決まっていないのか?」の原因を探りましょう。

受験生に話を聞いてきた私の経験上、大きく分けると次の2点になると思われます。

 

①.「進学先の候補になる高校について何も知っていない」状態である。

②.「何のために高校に進学するのかが分からない」と考えている。

 

まずは①ですが

大半の生徒さんは志望校として複数の高校を考えているケースが多いです。

まあ「本命の高校と滑り止めの高校」という考えや「行けたらいいなという高校と今の自分ならばこの位の高校」等ですね。

とは言え「その高校に対してどれだけの情報を持っていて、それが自分にマッチしているか?」という事を考えて、志望校の絞り込みを行っている人はごく少数と言っていいでしょう。

 

そこで①の状況の人は

「志望校の候補になっている高校の情報をできるだけ多方面から大量に集める」

ことをお勧めします。

部活動終了から夏休み、さらに2学期までは各高校の説明会・オープンスクール・見学会・体験会などが目白押しになるので、それらに積極的に参加することです。

出来れば複数の高校に行ってみると、比較対象となりますし、生のデータ・感覚を得ることが出来るので、お勧めです。

次に各高校のホームページやパンフレットもしっかり目を通すことをお勧めします。

また、知り合いで実際にその高校に通っている人、卒業生の話も大変参考になるはずです。部活動の先輩に協力を依頼するといいかもしれません。

 

ちなみに当塾も毎年、出来るだけ多くの高校の説明会に参加して、最新のデータの収集をしています。

従って、塾や学校の先生に話を聞くのも大いに参考になるはずです。

 

このようにデータを収集して、あとは「ゆっくり考える」といいですね。

ちなみにその際には「大学への進学実績」「盛んな部活動」「厳しく無い校風・校則」「楽しそうという自分の感覚」など「何を最重視するのか」という基準を受験生が自分で作ると、志望校は見えてくると言えます。

 

 

さて②の状況の人たちです。

まずは①の状況の人と同じように「志望校の候補である各高校の情報を収集する」ことです。そして同時にやるべきことがあります。

そして「『自分がなぜ高校に進学するのか?』という理由に自分なりの答えを出しておく」ということです。

 

もう少し具体的に言うと「なぜ自分は高校に進学するのか?」「高校でやりたいことは何か?」「高校卒業後はどうするのか?ーー進学? 就職?」「高校卒業後の進路のために、高校でやるべきことは何か?」等の問題です。

こうした問題に対し、自分自身が納得できる答えが作れるようになると、現在の漠然とした状態から、志望校を絞り込むことが出来ます。

 

 

当地区の中学校の三者面談(進路相談会)は例年通り、今年も11月に予定されています。まだ100日以上あるので、受験生と保護者の皆さんには、学習と同時にこれらの志望校選定のための行動を実施していただければと思います。

 

学習塾で指導をしていても、年明けの受験間際になっても「志望校をどうしよう?}という生徒さんが出るケースもあります。

残念ですが、その様な人は「高校の情報を集めていない」「高校進学の理由付けが出来ていない」という状況が多々見られます。

この点からも志望校を決めるための行動は、この時点では、もう早くないと言えるでしょう。

 

また、志望校選定については、先週のブログ「親子で考えよう、志望校選定」でも記載しています。

ご参考にしていただければ幸いです。

 

 

 

 

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