You’ve got nothing yet.~君はまだ何も手に入れていない~

先日の日曜日に埼玉県内の私立高校入試が行われた。そして早速昨日火曜日に合格発表があった。当塾の受験生は全員合格。先日発表のあった群馬県の私立高校の入試結果と合わせて、今年の私立高校入試は全勝で終わった。
ほとんどの受験生は埼玉公立高校の入試をほぼ一ヶ月後に控えている。つまり私立高校はいわゆる「滑り止め入試」という事になる。という訳で、今年の受験生は4月からの高校生の資格を手にいれた訳である。さて、上記の通り最終的な目標になっている公立高校の入試までは、私立高校入試の結果発表から一ヶ月ある。となると例年の事ではあるが、受験生の気分が緩んだようになる。言ってみれば「だれた」状態になるのだ。初めての受験を乗り越えて「ホッ」とするのは理解出来る。しかしこの状態が長く続き、学習に集中出来ないと、公立高校入試を緩んだ精神状態で向かえる事になってしまう。そこで、私立高校合格の翌日からは、心を鬼にして「合格発表があった高校が最終目標じゃない」「次の、そして最後の入試こそが最終目標」「この合格は通過点だ」と言い続けるのだ。それでも集中力が戻らない受験生には「君の志望校は合格した私立高校だったのか?」「最後の入試を終えていない君はまだ何も手に入れていないのだ」と伝える事にしている。まずは自分の現在地を、そして最終目的地をもう一度しっかり確認する事が、一山を越えた受験生には必要であり、現在の私の重要な仕事であると自覚している。追記   昨日(私立高校合格発表日)、自習室にはいつも来ている4人のうち3人がやって来て、いつも同様熱心に自主学習をしていた。最後の模擬試験が週末に控えている事もあるが、今年は気持ちが緩む受験生は例年よりも少なそうだ。

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