2020年 公立高校入試問題 ④ 数学を考察する

こんにちは。

「公立高校の入試を考察する」も4回目。今回は「数学」です。

 

ご存知の通り、英語同様数学も2017年度から「学力検査問題(一般入試)」と「学校選択問題」の2つのレベルの問題が出されています。

今年は特に【学力検査問題】で大きな変化があり案した。

 

まずはその【学力検査問題】の概要から見ていきます。尚(  )内は昨年度入試のものです。

 

大問1 16問・65点 (12問・51点)

大問2 2問・11点(4問・22点)

大問3 2問・9点(2問・10点)

大問4 3問・15点(3問・17点)

問題数 23問(21問)

 

一目瞭然なのは大問1の問題数・配点が共に増えていることです。基本的な問題が中心の大問1の割合が高まっているという事は、必然的に「基礎学力重視」が今年の数学の学力検査問題の特徴と言えます。

これには「高難度の問題は学校選択問題で。学力検査問題は基礎学力チェックを」という出題者の意図が感じられます。

実際、学校選択問題が採用された2017年以降の学力検査問題の平均点は 44.4>44.0>42.3 と40点代前半です。

他の教科が50点代から60点代中心になっているのに比べると、低いことは否めません。

これが今回の「学力検査問題は基礎学力重視」の方針につながったのではないでしょうか。

ちなみに県の予想平均点は50点。昨年よりは「点が取れる問題だよ」というメッセージを発信していると分かります。

 

次に【学校選択問題】を見てみます。

 

大問1 9問・42点(10問・44点)

大問2 2問・12点(2問・11点)

大問3 2問・11点(2問・10点)

大問4 3問・18点(3問・17点)

大問5 3問・17点(3問・18点)

 

昨年に比べて極端に変わったと言える出題はありませんが、問題の内容は学力検査問題同様に基本的な問題の割合が高くなったのではないかと言う印象があります。

また、昨年は「学校選択問題」と「学力検査問題」で全く同じ、いわば「共通問題」と言えるものが10問ありましたが、今年は5問に削減されています。

しかしながら、問題の前提は同じだが、図や問題文、更に求める答えで差異を作った問題が6問ありました。

これは「基礎学力重視で作った学力検査問題に対し、学校選択問題の受験者はその1ランク上の問題に対応してほしい」ということではないでしょうか。

昨年までのような、単純な「共通問題」ではなく「一工夫」した出題者の気持ちが伝わる問題だと思います。

 

また、学校選択問題の場合、例年問題の後半になると「二次関数」「三平方の定理」の高難度の応用問題中心の構成になります。

これらの内容は高校の数学での基礎になるので「学校選択問題を出題する高校に行くのならば、このくらいの問題もある程度対応できるようにしておきたい」というメッセージも込められていると思います。

尚、県の予想平均点は60点で昨年と同じ。ただ、昨年の実際の平均点は53.5点でしたので「昨年よりも基本的な問題の割合を高めた」ということになるでしょうか。

 

という訳で「公立高校入試問題を考察する」の「数学」は以上です。

あとは「英語」のみですが、もう少しお付き合いいただければ幸いです。

 

 

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