2019年 埼玉県公立高校入試を検証する ③ 社会の問題 & 高校入試説明会のご案内

不定期の更新になります。既に3月8日。まだ未明ですが、公立高校入試の結果発表の日になりました。今年も当塾の中3生は全員全力でこの人生初の選択・難関にチャレンジしてきました。

あとはその努力が良い結果につながることを祈るばかりです。それまであと9時間足らずです。

 

さて、昨日塾の卒業生で、現在国立大学医学部に在籍している人がお土産をもってきてくれました。色々と話をしましたが「高校時代は高3から本格的に勉強を始めたわけですが、もっと早くから、高1や高2から少しずつでも勉強しておけばよかったと思っています」という言葉を聞きました。難関と言われる医学部に進学する人でもそう感じるのであれば、この言葉は全ての人に当てはまるなあと痛感した次第です。

 

 

ところで、掲題の件ですが、前回に続き社会の問題について検証しようと思います。社会については2月に「社会の問題を分析する」というテーマで3回の特集を組みました。

では、今年の問題の傾向はどうだったのか? 一つ一つ確認していきましょう。

 

・ 大問は6つで、構成は「①世界地理」「②日本地理」「③古代・中世・近世史」「④近代・現代史」「⑤公民」「⑥総合問題」という構成は変わらない。

 

 

・ 大問1の世界地理ではメルカトル図法の世界地図をベースとし、問題数は例年同様5問だった。

 

・ 問1地名(大陸名)、問2緯度・経度、問5複数国のデータ比較は今年も出題された。

 

・ ただし、例年出題されていた雨温図の問題は大問⑥の総合問題に回されていた。

 

 

・ 大問2の日本地理では例年同様問題数は5問だった。

 

・ 地形図の問題は今年も出題されている。

 

・ こちらも例年同様、複数の県のデータ読み取りが出題された。今年は「沖縄」「鹿児島」「大分」「鳥取」4県のデータを読み解く問題が出題されている。

 

・ その中で産業別人口構成比のデータが掲載されていたが、今回沖縄県を見分けるのに第3次産業の割合を利用した受験生が多かったのではないか(これまで第3次産業に関するデータはほとんど提示されていない。このことは2月の特集で記載済み)。

 

 

・ 大問3の古代・中世・近世史は試験時間が40分から50分になった2017・18年度は6問だった出題が、それ以前同様の5問になっていた。

 

・ 出題は、各時代ごとのテーマ別の記載を読んで回答するもので、形式は変わっていない。今年のテーマは「仏教」で「奈良」「平安」「鎌倉」「室町」の各時代の仏教に関する記事が書かれていた。

 

・ 「写真」と「読解資料」による選択問題は今年も出題されている。

 

・ 論述問題は「参勤交代とその制度を作った第3代将軍の人物名を明らかにして述べよ」というもので、差がつきやすい問題と言える。

 

 

・ 大問4の近代・現代史は1858~1991年までの年表をベースにしたもので、問題数は例年同様5問であった。

 

・ 必出といえる年代順の並べ替え問題は問1で出題されていた。

 

・ 人物を答える問題は明治期の外交官陸奥宗光であった。

 

・ 数値の表として米騒動前夜の米価急騰を示すものが掲載され「ロシア革命への干渉戦争」を明らかにして関連を問うという論述問題が大問4のハイライトといえる。

 

 

・ 大問5の公民は合計8問題が出題された。「政治」が4問。「経済・国際関係」が4問という構成になっていた。

 

・ 政治では内閣不信任案決議という新聞の見出しから、その後の内閣の対応について。また経済・国際関係からは国連安保理の採決について各国の賛成・反対から、常任理事国の「拒否権」を説明する問題が論述問題として出題されていた。いずれも難度が高い問題と判断できる。

 

 

・ 大問6総合問題は計5題が出題されていた。

 

・ 歴史2問。世界地理2問。経済1問の内訳だが、経済は「メキシコ」「ポルトガル」「フランス」「ベルギー」「韓国」の年齢別人口割合とGDPに対する社会保障費率の2つのグラフから「ヨーロッパの社会保障について」論ずるもので、過去の問題と比較しても最高の難度になるのではないかと思われる(まず、上記5か国のうちヨーロッパに属する国を知っているかが問われるし、GDPについてもある程度の理解が必要になっている問題であるからだ)。

 

 

以上、今年の社会の問題を見てきましたが、ここ数年でその配点比率が高まっている「論述問題」は、また今年も割合が高くなっています。

社会を「単なる暗記科目」として捉えると、解けない問題が多くなっているということです。

もちろん、基本事項の暗記(47都道府県と庁所在地・主要な国名と位置・時代の名前とその順番など)は必要不可欠ですが、それだけではもはや社会で高得点を上げることは難しくなっているということです。

 

さて、3月16日午後1時から2時30分の予定で当塾にて「高校入試説明会」を行います。埼玉県を中心とした高校入試の仕組みや、主要高校のボーダーライン、また2年後に控えた大学入試改革等について情報の提供をしますが、各教科についてもその学習法等をご提案する予定です。

基本的に新中3生の保護者の方を対象としていますが、そうでなくとも高校入試の正確な情報を知りたい方、中1・2生で学習法に悩んでいる方等の参加もOKです。

もちろん、現在他の塾に在籍しているお子さんをお持ちの保護者の方にも情報を提示します。

 

尚、この「高校入試説明会」では入塾の勧誘は致しません。安心してお申し込みください。

 

電話番号は048-585-1972です。午後1時以降に対応可能です。座席数に限りがありますので、希望される方はお早めにお知らせください。

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