自主学習の習慣をつけるには ② 「継続は力なり」 当塾での取り組み

こんにちは。

定例水曜日の更新ですが、深夜になってしまいました。失礼しました。

さて、月曜日に新聞に折り込んだ広告に対し、すでに複数のお問い合わせをいただいており、二人の方が授業体験に参加されることになりました。

現小学4年生から中学2年生までの各クラスには、定員までまだ若干の余裕がありますので「授業体験だけでも」と希望される方も大歓迎です。

お問い合わせ、お申込み等お待ちしております。

 

さて「自主学習の習慣をつけるには」の第二回目です。

今回は当塾でどのように取り組みを始めたのかについてお話いたします。

 

まずは現状からです。

当塾では英語と数学(算数)については毎時間、オリジナルの問題プリントを解いていますが、授業終了時に全く同じものを1枚手渡しています。

そして「次の塾の授業までにもう一度解いて復習すること。出来ればまだ記憶の残っている明日にやってしまうこと」と指導しています。

 

それに加えて小学生の場合、算数ではいわゆる「100マス計算」や国語の「説明文読解プリント」を渡して、それらも「次回までにやってくるように」と伝えています。中学生では、英語の単語の復習と次の授業で学習する教科書のページの単語チェック、最近学習したページの音読(1日10回)、国語の新出漢字の復習と百人一首の作者・意味の確認があります。

 

とは言っても、個々人に極端に負担になるようなことはなく「1日60~90分。出来るだけ60分まで」をです)目処に学習量を設定しています。

他にも読書や家の手伝いをしたりする時間も必要でしょうし、中学生の場合部活動で疲れた体を癒す時間も必要と考えているからです。

 

 

では、このように塾だけでなく家庭での学習をリードするようにしてきたのはなぜなのでしょうか?

 

それは現在の高校1年生が中学1年生になった4年前に遡ります。当時、その中1生のクラスに在籍していたのは小学生時代に通塾の経験のない人だけでした。

同時に家庭での学習は全員が「宿題以外やったことがない」「家庭学習の習慣は全くない」という状況でした。

 

そんな訳ですから「今日やったプリントを家でも復習して分かるようにするんだよ」とか「毎回、単語テストと漢字テストをしているんだから、家できちんと準備するんだよ」といってもやるはずがない。従って、前回の授業で学習した内容でも「分からない」「覚えてない」という人が続出しました。

そうすると必然的に前の授業内容をもう一度解説することになりますが、学校よりも時間的な制約のある塾ではこれは致命的な「遅れ」になりかねませんでした。

 

そこで、授業で取り組んだ学習プリントを終業時にもう一枚手渡して「次回の授業までに全部やっておくように。出来ない場合は授業が終わった後に残ってプリントが終わるまで取り組んでもらう」ようにしたのです。効果はてきめんでした。全員がプリントで復習するようになってきたのです。

とはいえ、この内容では塾の翌日に精々30分程度の時間で足りてしまいます。「家庭学習の習慣づけ」には物足りない内容でした。

 

そこでリスニングにも影響のある英語の教科書の音読や新出単語の予習等、その時の学習状況で「これが足りないかな」と考えられるものを徐々に追加してきました。

その結果が現在の60分を目処とした家庭での学習内容になっています。

 

さて、3年後の高校入試でそれがどのような結果に結びついたかと申しますと、中1入学時のオリジナルメンバーは最初の一学期中間試験では「2年度に併願校があるかな」という結果でしたが、徐々に家庭学習の成果が表れて成績は着実に伸長していきました。このため全員が併願受験に成功し(1人は学業特待生試験に合格)、その上で第一希望の公立高校に進学しました。

この内一人は中3の秋まで部活動がありましたが、中1からの家庭学習の習慣がものを言って最後の追い込みも苦にしませんでした(上記の特待生試験合格者はこの人です)。

 

このように当塾では「受験前に午前0時までの授業」ですとか「家での2~3時間の勉強の義務付け」という、保護者の方にとって耳当たりの良いことは申しません。

それよりも毎日少しずつ学習を積み重ねていくことで1年後・2年後の生徒さんの可能性を広げることが出来ればと考えます。

 

それには「無理をせず、誰でも可能な質・量の学習を継続的にこなしていく」ことが重要ではないでしょうか。

 

 

では、このテーマは次回へと引き続き取り上げていきます。ご覧いただきありがとうございました。

 

 

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