漢字学習考④ 抽象思考への道

明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
という訳で、年も改まったのでテーマも一新と考えたのですが、あと一つ書きたいことがありましたので「漢字学習考」を続けます。
「漢字学習考②」に記載したが、漢字学習が必要な理由の一つに「抽象思考につながる」事が上げられる。
これは小学校→中学校→高校と学習内容が高度になるにつれて当てはまる事象である。言い換えれば、具体的な出来事から共通する法則や公式を見出だしたり、逆に法則や公式から具体例を導き出したりするようになることである。
これには抽象的な熟語、特に明治維新以降、欧米の文献を日本語に翻訳する時に出来上がった熟語の知識が必要不可欠である。具体的に言えば「経済」「法律」「自由」「平等」「精神」等であり、これらの熟語を使いこなす事によって、我々の思考は成熟の度を増すと言えるだろう。
よって漢字の熟語を習得する事は、大人への思考に一歩一歩近づく事になる。これは「漢字テストでいい点が取れる」とか「入試に有利になる」という近視眼的な視点よりも、次世代の育成という点から考えるとより大きなポイントでないかと思う次第である。
追記   1970年代に一世を風靡した大学受験用英単語集「試験にでる英単語」では最初に「知性」があげられており、その後も「教養」「宗教」「先入観」等、きわめて抽象性の高い単語が続いていた。
つまり大学入試の英語では、これらの単語による抽象性の高い問題が昔から論じられ、問われてきた事になる。
漢字は言葉であるから、国語だけでなく最終的には英語の読解にも通じる事になるのだ。

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