模試の120%活用法

「だから模擬試験っていうのは、返ってきた結果を見て喜んだり、がっかりしたりするのが大切なんじゃない」「終わったら直ぐに自己採点する事。そしてなぜミスをしたのかをきちんと確認する事」「ケアレスミスなのか、考え違いをしたのか、前からの自分の弱点を突かれたのかをしっかり見極める必要がある」「そしてこの時期になると毎週のように模擬試験があるから、次の模試迄にどこまで弱点を補強するのか、どうケアレスミスを減らすのかを考えて実行する」「そうすることで初めて模擬試験を活用した事になるんだよ」
以上は四年前のこの時期に中3生にした話である。「毎週、模試ばっかり」「結果が良くないから落ち込むんだよね」という声に「模試は結果よりも『使いこなす』事が重要」と応えた訳です。さて、話はここからさらに発展する。
この時の受験生から「じゃあ先生、今度の模試の時、塾にみんなで集まるから分からなかったところを説明してよ。解説書を読んでも分からないところが多いんだ」という声が上がったのだ。「自ら勉強する」というのであれば、こちらとしてはそれに応えなければならない。次の模擬試験から、受験生は終わった直後に塾に集まって解説会を行うようになった。そしてこの流れがその後の受験生にも受け継がれている。この前の日曜日、初めて模擬試験終了後に今年の中3生が集まった。現在では試験会場からまず帰宅して昼食を摂り、その後自己採点をして質問したい箇所を明らかにしてから塾に来るようにしている。こうする事で貴重な時間を有効に使うことが出来るようだ。今年も年内の第一日曜日はこの模試終了後の勉強会が行われる。それにしても、今から考えると四年前の受験生は決して勉強が得意な人が多かった訳ではない。いや、むしろ苦手な人が多かったと思う。しかし、彼らは本当に素晴らしい「伝統」を残してくれた。心から感謝!である。

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