入試当日の更新では読める受験生は少ないだろうと考え、一日早く記載します。
かつて「進学校のA高校に行きたい」という受験生がいました。
しかし、なかなか自主学習に身が入らないため三者面談で保護者の方から「A高校を受ける資格なし」と宣言されてしまいました。
この時には涙を流して悔しがっていました。
その後の塾での三者面談で「私立高校の入試と最後の北辰テストの結果を見て、最終的に判断しましょう」
という事になり併願校として私立高校の受験に臨みました。
この受験生が合格したのは第二希望だった上から2番目のコース。
第一希望だった一番上のコースは届きませんでした。
彼はその後「先生、最終志望校をB高校にしたいんですが・・・」と言ってきました。
「第二希望合格だから、自信がなくなったかい? まだ最後の北辰テストがあるよ」という私に対し
「この私立高校の入試で、自分がいかに受験を甘く見ていたかが分かったんです」という答えでした。
その受験生の話では
「当日、一番上のコースの受験会場になっている教室に入ると、まわりの受験生はノートや参考書を見て必死に追い込みをしていたんです」
「でも、自分はそんなものは持ってきていなかった」
「そこで『他のコースの受験生はどうかな?』と思って、上から2番目のコースの教室に行くと・・・」
「復習なんてしている人はいない。同じ中学校の友達とだべっている人がほとんどでした」
「それで思ったんです。『自分は一番上のコースを受験する、しない以前の状態なんだ』と」
「先生から『一番上のコースに合格したら、A高校受験にGOサイン』と言われていましたが」
「その一番上のコースに合格するための努力すらしていなかったんです」
「ですから、現時点で自分の力に合ったB高校を受験して、高校の3年間はもっと充実したものにしたいと考えました」
という事でした。
その後、この受験生は高校で納得いく時間を過ごし、3年後には無事、大学進学。現在は中堅の社会人として活躍しています。
受験生の皆さんもこの一年間、いろいろな思いを巡らし、考え、結論を出してきた、と思います。
それが明日の公立高校入試につながっている訳です。
「自分が出した結論に自信をもって、明日の入試に挑んでください!」
それからあと一つアドバイス
受験票・筆記用具・消しゴム・三角定規・コンパスと共に
最後の時間に確認するためのノート・参考書はお忘れなく。
直前に確認した内容が出題されればラッキーですし、
されなくても、その時間に集中していれば本番で上がることもないはずです。
では全ての受験生の幸運を祈ります。