国語 なぜ難しく感じるのか? ⑥

明後日の更新が難しいため、二日前の本日の更新となります。ご了承ください。

 

小中学校の夏休みも終盤に入ってきました。当塾では既に8月は最終盤。中学生は毎月のテストを終えました。特に数学では、中1が方程式、中2が一次関数という難物を学習するので、丁寧に学習を進めていました。その結果、いずれの学年もきちんと基本事項を理解していることが分かり、ほっとしています。ただ中3生では中3の式の展開・因数分解・無理数・二次方程式などで苦戦している人が多かったですね。これは塾で「中1・2の分野の復習をするように」と指導していたためと思われます。テストの結果を見て、多くの中3生が「中3の内容も復習しなくっちゃ」と気付いたようですので、このあとは9月頭の模擬試験までその部分をしっかりフォローしたいと考えています。

 

 

さて、「国語 なぜ難しく感じるのか?」の六回目です。

前回は作家星新一さんの小説を紹介し、その読書をお勧めしました。

 

今回は「説明文・論説文読解」のためのヒントです。説明文・論説文というと、小説や物語に比べて堅苦しい印象を受ける人も多いと思います。そこでまずそのような文章に慣れることが必要です。

「毎日気軽に読めて、中学生、あるいは小学校高学年の生徒にも理解できる説明・論説文」が理想なわけですが、そんな都合のいい文章があるのか? というと、すぐに思い出される方もいらっしゃると思います。

それは「新聞のコラム」です。朝日新聞の「天声人語」が最も知名度があると思いますが、他の新聞、例えば読売新聞の「編集手帳」、毎日新聞の「余禄」、産経新聞の「産経抄」、日経新聞の「春秋」でも構いません。ちなみに1990年代には朝日新聞の天声人語が大学や高校入試の国語の問題として採用されることが多々あり、朝日新聞の販売店に行くと、そのことを取り上げたポスターがよく掲示されていました。

 

これらのコラムは「社説」と並んで「新聞の顔」というべき位置づけにあるので、当然その作者には各社のエース級の記者が配置されています。その上毎日第一面に記載されるので「あらゆる人が読む」ことを想定して、難解な内容にはならないように工夫されています。それでありながら、時事的な内容も豊富に含まれており、社会科の教材としても使えるのではないかという内容になっています。

 

「説明文・論説文の読解」というと「社説を読もう」という指導も見かけますが、社説を読むにはそれを理解するための基礎知識が必要で、国語や勉強自体が苦手な生徒さんにはハードルが高すぎるきらいがあります。

 

その点コラムは社説に比べるとかなり「気楽に読める」というメリットがあります。このような文章を毎日読み続けていれば、少しずつですが生徒さんの読解力はアップしていきます。特に問題文を読むことにも抵抗がなくなっていくでしょう。また、社会的な知識も増えることから、大人と会話しても違和感のない話が出来るようになるはずです。知的な面と精神的な面での成長が見込まれるわけです。

 

現在は新聞の宅配を受けていないご家庭が増えています。私は新聞各社の回し者ではありませんが、小学生・中学生のお子さんの文章読解力にも役立つ教材として、新聞のご購入を検討されてもいいのではないでしょうか。

 

という訳で今回は「新聞のコラムを読んで、説明文・論説文の読解力をアップしよう」という内容でした。

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