今回から3回の予定で「埼玉県の高校受験・傾向と対策」をお送りする予定です。
第1回目の今回は「入試はこう変わった!」というテーマです。
それは
「記述・論述問題の割合が高くなり、受験生一人一人の学力差が以前よりもはっきりするようになった」
ということです。
参考までに、2010年度以降の「埼玉県公立高校」の入試の変遷を字時系列で追ってみます。
2010年度 前年まで1科目40点満点・5科合計200点だった入試が、100点満点・合計500点に変更される。
2017年度 進学校を中心に、数学と英語で高難度化した「学校選択問題」を採用した。
2018年度 前年まで40分だった理科・社会の試験時間が、50分に変更される(国語・数学・英語と同じになる)。
2021年度 新型コロナの影響で、各科目で試験範囲の縮小が行われる。
これらの変更が与えた影響をまとめると次のようになります。
Ⅰ.埼玉県公立高校入試が200点満点から500点になったことで、記述・論述問題の1問当たりの配点が増えた。
* 理数科・外国科などの一部の高校・学科では、特定の科目の得点を増やす「傾斜配点」が実施されているケースがあります。
Ⅱ.5教科の試験時間はいずれも50分となり、延長された分、理科・社会では記述・論述問題の割合が高まった。
Ⅲ.大学進学を中心としている進学校・難関校では、英語・数学で「学校選択問題」が実施され、一般的な入試問題と差別化がなされている。
* 2022年度入試では22校が採用予定です。
2022年度入試では、特に大きな変更点は予定されておりません。
また、昨年度のようなコロナ禍による出題範囲の変更等は現時点(2022年1月)では、発表されていません。
しかしながら、入試の問題については年々変わっている点が見られます。
それはどのような点なのか?
このことについては次週のブログでお話ししたいと思います。
なお、今回の内容は以下の動画でも解説しています。