こんにちは。
前回は「部活動の最後の大会が終わったら、気持ちを切り替えて学習に取り組もう!」というお話しをしました。
今回は、予選を勝ち上がり、県大会・関東大会・全国大会へと進出することになった場合についてお話しします。
結論から申し上げますと
「生徒さんと保護者の方で『どこまで部活動を頑張るか?』についての話し合いが必要になる」
という事です。
前回お話ししましたが、体育会系のほとんどの部活動は6月下旬の県大会予選が最後の大会です。
ほとんどの中学3年生がこの大会で敗退し、部活動引退になります。
しかし、中にはこの予選を勝ち上がり県大会・関東大会、更に全国大会まで出場する中学3年生もいます。
「喜ばしいことじゃないか。何でそれで話し合いが必要なの?」と考える方もいらっしゃると思いますが、日程が問題になってくるのです。
私の経験上、県大会予選以降の上位の大会の日程はおおよそ次のような形が多かったかと思います。
・ 県大会 7月下旬(夏季休暇中)
・ 関東大会 8月下旬(夏季休暇中)
・ 全国大会 9月以降(2学期中)
ごらんのように県大会・関東大会共に夏休み中に行われます。
予選で敗退していれば「1・2年の範囲と中3の1学期までを復習するぞ!」と本格的な受験勉強に入れるのです。
しかし、上位の大会に出場するとそれまで以上にハードな練習をするケースが多いです。しかも酷暑の中で。
これでは受験勉強などとても無理ということはお分かりいただけるかと思います。
まして全国大会ともなれば、その練習が夏休み明けの2学期まで続きます。
ようやくすべてが終わるのが10月の声を聴く頃です。
しかし、もう既に公立高校の入試までは半年もありません。
周囲は本格的な受験勉強モードに入っていますが、こうした生徒さんはこれから自分のペースを構築する必要があります。
それもかなりのハードなスケジュールで、という事になるのです。
「高校も将来も、今頑張っているスポーツを活かしたい」というのであれば全国大会出場は極めて大きな武器になります。
しかし、そうでなければ「どこかで」割り切らなければならないことも必要になるでしょう。
その点について「生徒さんと保護者の方のお話合い」は必須と考えます。
もう少し具体的に言えば
「部活動は県大会まで。そのあとは受験勉強開始」
「顧問の先生に対して練習時間の削減を要求する。不可能ならば引退」
などの線引きが必要になるでしょう。
この件については以下の動画でも解説しています。
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