なぜ見直しをしないのか? ③ 時来たれり

こんにちは。当塾の中学生はほぼ毎月英語と数学のテストを受験しています。

例年、6月のテストは中学校の期末試験の前哨戦という意味合いがありますが、問題は中学生本人が結果をどのように捉えるかということです。

 

出来なかった箇所、間違った箇所をきちんと復習するのか、あるいはほったらかしにするのか。

個人個人、対応が違いますが、当然の結果として復習する生徒さんの方が良い結果につながることは言を待たないでしょう。

今回の機会もそのように活かしてくれればと考えます。

 

 

さて「なぜ見直しをしないのか?」も第三回目です。

前回「ある時期になると自主的に見直しをする人が多くなる」と書きました。

 

では、それはいつなのか? ほとんどの人が既にお分かりかもしれません。

答えは「中3生の秋口以降」です。

 

ではなぜこの時期になると半数以上と思われる中3生が自主的に見直しをするようになるのでしょうか?

 

埼玉県の場合、単願でも併願でも私立高校入試の有力な資料として「模擬試験の結果」が上げられます。

そして、かなり大雑把な話ですが試験が500点満点の場合、得点が1動くことで偏差値は0.1動くことになります。

 

ここで各高校が設定している数字(偏差値)に「あと1点あれば」「ほんの数点上乗せで…」という受験生は少なくありません。

そして、例年9月からは毎月模擬試験が行われますが、私立高校が資料として扱うのは12月の模擬試験までです。

 

期限がどんどん差し迫ってくる中、「わずかでも得点を、偏差値を上げたい」と願う受験生が行うのは、今まで小馬鹿にしてやってこなかったこと・・・「見直し」なのです。

そしてここで「見直しの習慣」が身につけば、それは本命の志望校の入試が終わるまで続けられます。

見直しの威力というものを、彼らは身をもって知ったのですから。

 

では、この有効性のある見直しの実施は「受験生生活が本格的になるまで待つしかないのか?」という課題が出てきます。

次回はそのことについてヒントを提示したいと思います。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です