こんにちは。
本日は「その考えは古い!? ~親子で考えよう『志望校選定』~」というテーマでお話しします。
まずは
「受験をめぐる環境は刻々と変化している!」
「今日の常識が明日の常識とは限らない」
と考えていただければと思います。
少し具体的に話をしてみますと、
・ 埼玉県北部地域では歴史・伝統、そして大学進学実績を誇っていた公立高校トップグループが、この2・3年は倍率が何とか1倍を超えるレベルまでになり、志願者が減っている。
・ 深谷・本庄地区の私立高校では、上記の大学進学実績を超えるところが出てきている。
という現状があります。
このような状況で「しっかりした志望校選び」はどのようにすればいいのでしょうか?
私たちが考える方法は以下の通りです。
・ 最初に受験生の将来の方向性を考える。
まずは「何のために高校に行くのか?」「高校に行く目的は?」という点から考えるのが先決でしょう。
この点について受験生と保護者の方の意見・希望などのすり合わせは必須と言っていいですね。
また、なかなか「方向性や希望が出てこない」場合もあるかと思います。
そんな時には「どの高校がそれを見つけられそうか?」という「基準」を考えるのも一つの緊急手段として取っておくのもあり、ですね。
これまでの私の経験でも、実際問題としてそのような受験生・保護者の方も比較的多く見受けられます。
・ しっかり情報収集する
ある程度の志向性・方向性・希望が出てきたら、「それにマッチングする高校はどこか?」を探すことになります。
まずは複数の高校に目星をつけて情報を収集していきます。
パンフレットや説明会、オープンスクール、個別相談会への参加、知り合いへの聞き取りなどの方法をとることになりますが、
重要なのは「比較対象として必ず複数の高校の情報を収集する」ことですね。
これをせずに最後まで高校選択に迷っていた生徒さんも例年のようにいらっしゃいます。決め手になる情報がないとそうなる可能性が高くなります。
・ 受験生と保護者の方で頻繁に情報の交換をする
こうして収集した情報から行きたい高校/行かせたい高校が出てくると思います。
ただ、ここで受験生と保護者の方との意見の食い違いが発生することがあります。
そのような場合、受験生と保護者の方が情報交換をすることが一番重要です。
具体的には「それぞれの高校のメリット・デメリットを上げてみる」「どの高校が自分の夢を実現しやすいかで考える」といいでしょう。
「なかなか意見がまとまらなかったけれども先生のアドバイスを親に話したら、すぐにまとまった」という受験生もいらっしゃいました。
・ 「夢」と「現実」のバランスを考える
例えば難しい国家資格の取得を目標にして、対応する大学を考えると「高校は進学校/難関校にいく必要がある」という結論になることがあります。
この場合、受験生の学力がその水準に達するか、あるいはそのレベルまで勉強を頑張れる状況であれば、まずは全力投球してもらいましょう。
問題は入試間近になって「届きそうにない」という状況になった時です。
こういった時にこそ上記のような「複数の高校の情報を収集する」ことが活かされます。
「現時点では第一希望の高校に届かないけれども、第二希望の高校から夢を実現するために頑張る」という考えに至った人も少なくありません。
・ 過去の事実にとらわれ過ぎない
これは保護者の方の中でも、親御さんの一世代上の、祖父母の方に比較的多くみられるケースです。
「高校は公立が一番」「私立高校? やめておきなさい」という方が埼玉県北部には少なくありません。
この世代の方々は約50~60年ほど前に高校入試を経験した方が多く、その頃は上記のような考え方が主流と言ってよかった状況です。
ですが、そのような時代は既に終了しているのは、これまでお話ししてきたことでお分かりいただけると思います。
その点からも常に「情報のブラッシュ・アップ」は必要です。
いかがでしたでしょうか?
今回は「その考えは古い!? ~親子で考えよう『志望校選定』~」というテーマでお送りしてきました。
少しでも皆さんのご参考になれば幸いです。