「どっちが信頼できるの?」

このブログを読んでいただいている保護者の方から次のようなご質問を受けました。

 

「他の保護者の方から聞いたのですが、北辰テストと実力テストの結果には差があるという事ですが・・・」

「どちらのデータが信頼できるんですか?」

 

なるほど、これは保護者の立場としては神経質にならざるを得ませんね。

では、まず2つの模擬試験について簡単に概略を説明しておきます。

 

・北辰テスト 50年以上の歴史を持ち、埼玉県内の高校入試の合否判定には欠かせないほどの信頼性を持つ。

実際、例年10~12月の北辰テストは県内の中3生の90%以上が受験すると言われている。

偏差値による、合否判定もかなり早い時期から導入している。

かつては中学校で受験できた。さらに中学校の先生方もそのデータをベースに進路指導をしていた。

平成時代に埼玉県教育員会、文科省による「偏差値による進路指導の停止」を受けて、現在では「会場テスト」に移行している。

 

・実力テスト 学校長テストともいう。約15年ほど前から、県内のいくつかの市・地区で北辰テストの代替として開始された。

「実際問題として、進路指導には偏差値が必要」という事である。

現在は県内の全都市・地区で行われており、中3の秋を中心に3~4回ほどである。

各中学校の先生方はこのデータと内申書(成績表)をベースに進路指導を行えるようになっている。

それまでは「北辰テストを受験するように」と指導したうえで、その資料を持参してもらっていた。

問題作成・採点・データ分析は外部業者が行っているが、埼玉県の場合、ほとんどの都市・地区の実力テストは1つの業者が中心となっている。

歴史を重ねることで、データの信頼性は徐々に向上している。

 

さて、当塾では北辰テスト結果は塾に郵送されますし、実力テストの結果は受験生にコピーを提出してもらっています。

その結果を比較してみると「実力テストの方が北辰テストよりも、偏差値が2~3ほど高く出る傾向がある」と言えます。

もちろんこれは全ての受験生に当てはまる訳ではなく、北辰テストの方がいい結果だったという場合もあります。

ただ全般的には実力テストの方が良い結果だったというケースが多くなっています。

 

では「どちらを信頼すべきなのか?」

これは「北辰テスト」と「実力テスト」は別物で、それぞれを時系列でみた方が良いという事になると思います。

つまり、北辰テストであれば「9月と10月」、実力テストであれば「第1回と第2回」という形で比較してみることをお勧めします。

また、それぞれ合否判定があるので、そちらも重視するべきでしょう。

 

なお、私立高校に個別相談に行かれる方は両方のデータを持参して、まずは良い結果の方を担当の先生にご覧いただく方が良いでしょう。

 

この件については、以下の動画でも解説しています。

 

 

インスタグラムもご覧ください。

https://instagram.com/yoshitsugu601025

 

 

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